絵本のあしあと

小学校での絵本読み聞かせボランティアの記録です

しっぽのきらいなネコ

読んだ時期 2月
対象児童 小2
所要時間 6分

 

タイトル しっぽのきらいなネコ
著者 南部 和也
出版社 福音館書店
出版年 2005年(絶版)

まっくろなネコがいました。

ある日シッポのさきが黄色くなり、それがシッポ全体に広がっていくと、シッポはネコに逆らって勝手に動くようになりました。ネコは、右に回り左に回りして、自分に従わせようとシッポを追いかけましたが、かないません。ついにはお仕置きしようと、仲間のネコに噛みついてもらいますが、ギャオーン、シッポと一緒に叫び声をあげてしまいました。

異質なもの同士は共存できるものかをテーマに描く、寓話的作品。

 

「2月22日はねこの日なんだよー」と言うと「なにそれー!?」と知らない子もいたようで、しばらくねこ談義をしました。

というわけで2月に選んだ本なのですが、もともと小4に読むつもりだったものを急遽小2に読むことに。結果、伝わりづらかったかなーという印象。

自分の嫌いなところ・コンプレックスも自分の一部なんだよね、受け入れるのも悪くないよ、ということが伝われば良いなという気持ちで選んだのですが・・・低学年だとそもそもコンプレックスがあまりないですよね。

中学年以降に読むのが良いのかなと感じましたが、読後に「この子達、最初は仲が悪かったよね」と話してくれる子もいました。友達同士とか、そういうものに置き換えて考えてくれたのでしょうね。

 

この作者の南部和也さんという方は、ねこの獣医さんなんですよね。そしてねこの絵本や児童書をたくさん出してらっしゃって、「ネコのタクシー」なんかがとても有名です。

 

 

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